病院メッセージの効果02

病院メッセージは午後に行う。
午前中は、小一時間、ソフトボールをする。
一応、病院のアルコール依存症リハビリテーションプログラム(ARP:エーアールピー)の中にメニューとして組み込まれている。

患者さんチーム vs OBチーム。
OBチームは、AAメンバーだけではない。
しかし、基本的に断酒している者たちである(他の人のことはわからないが、たぶん)。

患者さんチームは、そのときに入院している患者さんたち。
いろいろな患者さんがいる。
バリバリ元気な人もいれば、後遺症なり何なりでヨレヨレの人もいる。
とてもじゃないけど運動できる状態ではない、という人は、残念ながら、観戦するのみ。


毎度毎度、ラグビーのゲームのような点数になる。
たいてい、OBチームが勝つ。
しかし、何回か、OBチームが負けたことがある。
ピッチャー、バッター、それぞれに元気な患者さんがいて大活躍、なおかつOB連中がヘボでエラーばかり・・・そういうときは負ける。

ケガなく楽しくやればいいのだが、みんなついつい真剣になってしまう。
気持ちの上では走れるはずなのに、実際にはそれこそ千鳥足で、すぐ転んでしまったり......患者さんだけでなく、OBにもそんな人がいるのだがね。

万が一のこともあるので、病院のスタッフの方が付いていてくださる。
なるべくゲームにも参加していただくようにしている。
仕事とはいえ、少しは楽しんでいただいたほうがいいだろうから。


と、いうわけで、厳密にいうと、このレクリエーションは、AAの活動ではない。
患者さんたち、病院、AAメンバーを含む断酒者たち──この三者が協力して行うものだ。
形式としては、病院のARPにAAメンバーを含む断酒者たちがボランティアで参加する、というところだろうか。
しかし、私は個人的に、メッセージ活動のひとつとして捉えて参加している。

まあ、ゴタクはともかく、それなりに楽しめるのだ。